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北が核実験場廃棄、ICBM発射中止の方針打ち出す 最大級の警戒必要…正恩氏、世界相手に詐欺か (1/3ページ)

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、21日からの核実験とICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を中止し、核実験場を廃棄する方針を打ち出した。ただ、今回の表明には、「完全非核化」につながる具体的行動は含まれていない。「従北」の韓国・文在寅(ムン・ジェイン)政権や中国が、北朝鮮への経済制裁緩和を主張する恐れもあるが、核で体制を維持し続けきた正恩氏が簡単に、手放すことは考えにくい。北朝鮮による詐欺の可能性も踏まえ、世界は監視の目を強める必要がある。 

 「われわれには今、核実験と中長距離、大陸間弾道ロケット試験発射も必要なくなり、これにより、北部核試験場も使命を終えた」

 朝鮮中央通信は21日、正恩氏の発言をこう伝えた。北朝鮮では20日、朝鮮労働党の主な政策を決める中央委員会総会が開かれていた。正恩氏は総会で、核兵器の武器化などがすでに検証されたとし、冒頭の発言を行った。総会では、核実験、ICBMの発射実験の中止のほか、北朝鮮北東部の豊渓里(プンゲリ)にある核実験場の廃棄を決定した。

 ただ、総会の決定では、すでに武器化を検証したという核兵器の廃棄には踏み込んでいない。逆に、「わが国に対する核の威嚇がない限り、核兵器を絶対に使用しない」とし、国際社会に安全保障を突きつけた。

 国際社会の制裁強化で北朝鮮では窮状が伝えられている。そうしたなか、今月27日の南北首脳会談、5月末から6月初めにかけて予定されている米朝首脳会談を通じて「見返り」を得ようと、融和姿勢を打ち出した可能性が高い。

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