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陸自日報は「文学だ」! 緊迫、過酷の一方で「ほのぼの」記述が高評価 出版求める声まで (1/2ページ)

 こんなに感情を揺さぶる行政文書があったとは。防衛省が公開した2004年から06年までイラクに派遣された陸上自衛隊の日報について、メディアは「戦闘」「銃撃」などの文言を際立たせて報じるが、実は1万5000ページのなかには食生活や個性的な人物像など、ほのぼのとした記述も多い。ネット上では「面白い」「文学だ」と話題になっている。

 日報について陸自出身で拓殖大学特任教授の濱口和久氏は「朝から消灯までの行動や出来事を大きいものから小さいものまで記録に留め、今後の活動の参考にする性格を持っている」と解説する。

 「挨拶あれこれ」と題されているのは2005年11月3日の「バグダッド日誌」。《他国の挨拶の風習の中で、最近対応に困っているのが、「ウインク」である》といい、《オッサンが相互にウインクする光景の中に自分がいることが許せないから、私がウインクしたことは一度もない》とした。

 06年2月2日の日誌にはマケドニアの少佐が登場するが、《鬼瓦のような顔》だと紹介され、その後も「鬼瓦少佐」としてたびたび日誌に登場する。同5日の日誌では、少佐に「ONIGAWARA」の意味を尋ねられたところ、《“勇気(BRAVERY)”という日本語だと教えた。それ以来、自分でもすっかり気に入って“I am ONIGAWARA”などと皆に言っている》。

 06年6月2日の「暑気払いに冷や素麺」では、米軍仕様の食事にグロッギー気味となったことで、《素麺つゆ(200ccの缶ジュースタイプ×12)を使わせてもらい…5人で24人前の素麺を一気に平らげ、食後は身動きがとれないほど》とつづられた。

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