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金正恩氏、脱北した自身の「親戚」の殺害を命令 (1/3ページ)

 北朝鮮の秘密警察、国家保衛省の海外反探局(スパイ担当部署)の幹部が脱北していたことが明らかになった。報告を受けた金正恩党委員長は、殺害命令を下した。

 北朝鮮事情に精通した現地情報筋がデイリーNKに語ったところによると、この人物は50代後半の康(カン)大佐。海外反探局の三頭馬車(ビッグ3)と呼ばれる大物で、中国瀋陽にあった北朝鮮系の七宝山(チルボサン)ホテル(現在は中富国際ホテル)に事務所を構え、中国、ロシア、東南アジアで活動する反探局の要員を指揮していた総責任者だ。

 中国やロシアから入手したすべての情報を吟味し裏取りを行わせたり、核やミサイル開発に必要な人材育成のために、中国やロシアと北朝鮮をつないだりする活動も行っていた。

 大佐が忽然と姿を消したのは今年2月25日のことだ。偽ドル札印刷用の活字版と、相当額の外貨を所持していた。

 事件の報告を受けた金正恩氏はすぐに「除去せよ」との命令を下した。つまり、殺害せよということだ。当局は暗殺訓練を受けた要員7人を派遣したが、成果を挙げられなかったため、さらに3人を派遣した。

 当局は現在も大佐の行方を追っているが、発見には至っていない模様だ。情報筋は大佐が英国やフランスにいるものと見ている。当局は、ヨーロッパに亡命を申請し、受け入れられることを事前に阻止するために全力を上げているようだ。

デイリーNKジャパン
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