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金正恩氏、脱北した自身の「親戚」の殺害を命令 (2/3ページ)

 大佐は金日成主席の母、康盤石(カン・バンソク)の父、康敦●(=火へんに日の下に立)(カン・ドヌク)の子孫、つまり金正恩氏と同じ曽祖父を持つ「白頭の血統」に連なる人物だ。金王朝の一員とも言うべき人物の脱北で、金正恩氏が受けた衝撃は相当なものだったろう。

 金王朝からは過去に、李一男(リ・イルナム)氏が脱北している。金正日総書記の妻の成●(=くさかんむりに惠)琳(ソン・ヘリム)氏の姉・成●(=くさかんむりに惠)琅(ソン・ヘラン)氏の息子で、昨年マレーシアで殺害された金正男(キム・ジョンナム)氏の従兄にあたる。1982年に韓国に亡命後、李韓永(イ・ハニョン)と改名して暮らしていたが、1997年にソウル郊外の自宅で北朝鮮が派遣した工作員に殺害された。

 (参考記事:「喜び組」を暴露され激怒 「身内殺し」に手を染めた北朝鮮の独裁者

 また、大佐が海外情報の分析を行ってきた人物であるため、相当の国家機密を握っていることは想像に難くない。

 大佐の脱北動機について情報筋は、不正行為の発覚を挙げた。

 当局は、北朝鮮に住む大佐の息子を韓国と米国の映画の視聴容疑で摘発し、家宅捜索を行ったが、その過程で大佐が海外で不正蓄財を行っていることを示す帳簿を発見した。これを受けて大佐に召喚状を出したが、危機を察知した大佐は家族を北朝鮮に残したまま脱北したというものだ。

デイリーNKジャパン
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