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【解剖 政界キーマン】菅官房長官と麻生財務相が声荒らげてもめる 危機管理の正念場 (1/2ページ)

 3月初め、学校法人「森友学園」をめぐる財務省の決裁文書改竄(かいざん)が報じられた直後、永田町に以下のような情報が流れた。政権の危機管理を一手に引き受けてきた菅義偉官房長官と、麻生太郎副総理兼財務相が声を荒らげて、もめたというのだ。

 与党幹部は「今後の対応について、2人が大臣室で話をしていたときに、声が外まで漏れてきたという。意見が対立したようで、麻生氏は『原因はそっちにある!』と言い切ったようだ。官邸や首相夫人を指していたらしい」と話す。

 情報が流れる背景には、一連の財務省絡みの問題処理で、「政府内の危機管理が一元化されていないという疑念がある」(自民党幹部)。

 これまで、菅氏の危機管理は徹底していた。法務・警察に張りめぐらせた情報網を駆使し、傷の浅いうちに処理した。「安倍晋三首相とも必ず話をして、意見が違う場合は可能な限りくむ形で再考するが、時に強く進言するときもある」(菅氏の側近議員)という。

 菅氏は、福田淳一前財務事務次官のセクハラ疑惑が報じられた直後、「これ以上、財務省が炎上すると政権に打撃になる」として、福田氏更迭の判断をした。だが、麻生氏が待ったをかけた。

 「麻生氏は、安倍政権を支えることは当然だが、すべてが『財務省の責任』という危機管理には不満を持っていた。そこに、福田氏更迭の意向が伝わってきたため、『俺が処理する』と突っ張ったようだ。結果、女性記者に名乗り出るよう求めるなど発言して、傷口を広げた」(前出の自民党幹部)