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【富坂聰 真・人民日報】農村に移行した「反腐敗キャンペーン」 176億円収賄の副市長が死刑 (1/2ページ)

 19大(中国共産党第19期全国代表大会)から13期全国人民代表大会(全人代)を経て、日本で報じられる中国の話題は、もっぱら習近平“独裁”に向けられているようだ。

 だが、中国国内では相変わらず「反腐敗キャンペーン」の報道があふれている。

 習近平政権を代表する政策であれば、当然のことかもしれない。そんなわけでこの連載でも久しぶりに全国を賑わした腐敗官僚について扱ってみたい。

 目下の話題は、規律検査の厳しい目が、どこに向けられているか、であろう。

 実は、その答えは、農村である。

 3月10日には、党中央規律検査委員会監察部が運営するサイトに、最近、規律検査対象になった20件のケースを公開しているが、そのほとんどが農村の幹部の腐敗であることが話題となった。

 これは中央官庁や国有企業、地方政府に対する規律検査が一段落したことを意味していて、いよいよ「ハエ狩り」の現場が農村に移行したという特徴を示している。

 それぞれ問題となった収賄額では、3万元(約51万円)とか5万元(約85万円)という少額なものが目立ち、なかには「メス豚を贈った」などというケースもあって、何とも迫力を欠いた。

 これを見ても反腐敗で国民の熱狂をつなぎとめることが簡単ではないことは理解できる。

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