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中国が日本に秋波、「孤立化回避」「対北朝鮮優位」狙いか 専門家「欧米との経済戦争」 (1/3ページ)

 日中韓3カ国首脳は9日、東京で会談を開く。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の対話攻勢で「融和ムード」が先行するなか、国際社会を裏切り続けてきた北朝鮮の「核・大量破壊兵器の完全廃棄」などをめぐり、連携強化を確認する見通しだ。立場が大きく異なる3カ国だが、最近、日中両国が「急接近」しているように見える。外交専門家は、背景に「欧米vs中国」の経済戦争があると指摘する。追い込まれた中国による「孤立化回避」と「対北朝鮮優位」を狙う戦略が透ける。 

 「北東アジアとアジア全体の、平和と繁栄に向けた協力関係を構築したい」

 安倍晋三首相は7日の自民党役員会で、日中韓首脳会談について、こう意気込みを示した。

 約2年半ぶりとなる同会談で、安倍首相は、6月初旬までの開催が見込まれる米朝首脳会談を見据えて、中国の李克強首相、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と、「北朝鮮の非核化」や「日本人拉致問題の早期解決」などについて意見交換し、連携を確認する。

 その後、安倍首相は、李、文両氏と個別に会談する予定だ。

 李氏との会談では、日中防衛当局間の相互通報体制「海空連絡メカニズム」の早期運用や、中国から日本への11年ぶりとなる国際保護鳥トキのつがい提供などが議題になると伝えられる。「日中関係改善」の方向性が打ち出される見通しだ。

 海空連絡メカニズムは、安倍首相と温家宝首相(当時)が2007年4月、日中の偶発的衝突を避けるために整備する方針で一致した。適用範囲は明確になっていないが、早期運用開始で正式合意すれば、11年越しでの実現となる。

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