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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】ハワイ島の噴火は地球物理学の「常識」 海底にある海山が「次のハワイ」に (1/2ページ)

 さる5月3日からハワイ島で噴火が起きている。住宅地や近くの林に亀裂が生まれ、噴水のように溶岩が噴出した。2000人近い人々に避難命令が出され、マグニチュード(M)6・9の大きな火山性地震も起きた。幸い、人的な被害はない。

 だが、地球物理学者である私はちっとも驚かない。ハワイ島でこのような噴火があることは地球物理学の「常識」だからである。

 ハワイには人が住む8つの大きな島と多くの小さな島がある。ハワイ島は、その中でも最大の島で一番南東にある。標高4205メートルあるマウナケアと、それより低いマウナロアやキラウエア火山がある火山島だ。

 ハワイ諸島が載っている太平洋プレートは年に8センチほどの速さで動いているが、その下からマントルプリュームというものがプレートを突き抜けて上がってきて溶けた溶岩を作っている。

 日本人が多く行くホノルルがあるオアフ島はハワイ島から北西に約300キロ離れており、ここでは噴火はない。オアフ島は大昔には噴火した火山島だが、プレートが動いたために、地下のマントルプリュームの上昇がなくなってしまったからだ。

 ハワイのマグマは、日本のマグマと違う。日本では太平洋プレートやフィリピン海プレートが日本列島を載せている大陸プレートと衝突したあと、日本列島の地下に潜り込んだところでマグマを作る。その深さは約100キロほどだ。