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【有本香の以毒制毒】拉致解決、阻むは「内なる敵」か 「森首相の失態」と同じ構図の「安倍倒閣運動」 (1/2ページ)

 9日昼、東京・永田町界隈(かいわい)の街路には、日本と中国、日本と韓国の国旗が翻っていた。日中韓首脳会談の規制で道路が渋滞するなかを、永田町に近い、虎ノ門ヒルズにある「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」事務所へ向かった。

 私は月1回、同委員会の森喜朗会長(元首相)の話を聞いている。メディアに毒された人には、にわかに信じ難いだろうが、森氏は驚くほど聡明(そうめい)な人物だ。80歳の病後とは思えぬ記憶力、話の構成力に加え、モノマネまで交える巧みな話術は、現役政治家でもかなう人を私は知らない。

 森氏には、喫緊の東京五輪の問題、特に小池百合子都知事が引き起こした混乱によって五輪の主要道路(環状2号)や、施設整備などが遅れている現状のほか、半世紀にわたる政治人生のあれこれを取材している。

 首相時代の体験や、ロシアのプーチン大統領との交流、まな弟子・安倍晋三首相のこと、今の政界・政局について…。いつも話題は尽きず、目からウロコなエピソード満載なのだが、9日は「北朝鮮と拉致問題」について聞いた。

 森氏が首相時代の2000年10月、全国紙2紙が、北朝鮮の日本人拉致に関する「森首相の失態」を報じた。英国のブレア首相(当時)との会談で、「日本人拉致被害者を第三国で行方不明者として発見する案があったと暴露」と書き、「こんな重大事をペラペラしゃべるなんて」という外務官僚の嘆きを載せ、「首相の資質に欠ける」とたたいたのだ。

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