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富士山噴火なら290万人餓死か 首都直下地震と連動、降灰で都市機能まひ 政府も重大関心 (2/2ページ)

 一方、内閣府が2004年に公表した「富士山ハザードマップ検討委員会報告書」では、宝永噴火の被害をもとに被害想定を試算している。人的被害については噴石などの直撃による死傷者が1万3600人、目や鼻、気管支などへの健康被害が約1250万人に生じる恐れがあるという。

 交通やライフラインへの影響については、通行不能となる道路は約3700キロに及び、降雨や梅雨の時期と重なった場合、最高約1万4600キロにまで拡大することも指摘されている。鉄道では車輪やレールの導電不良や踏み切り障害で、約1800キロにわたり輸送の混乱が生じるという。

 民間でも警鐘が鳴らされている。未来予測研究所代表取締役の米田庄司氏は「『宝永』の時も地震の後に噴火が起きている」として、地震と噴火の連動性を主張。「富士山噴火の複合災害」と題したリポートでは、首都直下地震と富士山噴火が連動して発生した場合、交通やライフラインが寸断され、東京、神奈川、千葉、埼玉の各都県で高齢者を中心に約290万人の餓死者が出ると試算している。

 早めの対策はしてもし過ぎることはない。

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