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韓国裏切り…北の「瀬取り」加担か 国際政治学者・藤井厳喜氏「トランプ政権は、文政権をまったく信用していない」 (2/3ページ)

 経済制裁を抜け駆けする「瀬取り」は当然、国連安全保障理事会の制裁決議違反である。米国は今年2月、「瀬取り」に関与した海運・貿易会社27社と船舶28隻、1個人に独自制裁を科している。米国が、今回の韓国船籍の動向を注視しているのは間違いない。

 そもそも、トランプ政権は、韓国の文政権に不信感を抱いている。

 昨年9月の日米韓首脳会談直前、「従北」の文政権は突然、北朝鮮に800万ドル(約8億9000万円)相当の人道支援目的の拠出を決定した。トランプ氏が同11月に訪韓した際は、500人余りの反米デモ隊が、トランプ氏の乗る大統領専用車にペットボトルなどを投げた。

 文氏と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は4月27日、南北首脳会談を行い「板門店(パンムンジョム)宣言」を発表し、平和をアピールした。だが、トランプ政権内では「南北合作の見せ物」「南北による対米牽制の一環」と、懐疑的にみる向きも多いとされる。

 こうしたなか、韓国船籍タンカーが「瀬取り」に関与していた疑いが浮上したのだ。

 トランプ氏は2月の独自制裁発動時、北朝鮮を「ならず者国家」「野蛮な独裁国家」と非難し、「(独自制裁の)効果がなければ、第2段階に入らなければならない。第2段階は手荒な対応になる」と警告していた。

 来週22日、トランプ氏と文氏はワシントンで米韓首脳会談を行う。6月12日にシンガポールで行われる米朝首脳会談に先立ち、「北朝鮮の非核化」に向けた道筋などを協議する予定だ。

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