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金融庁醜態、絶賛から“手のひら返し” 問われる監督責任 スルガ銀シェアハウス融資問題

 運営企業が経営破綻したシェアハウス「かぼちゃの馬車」向けの融資で、多数の行員が書類の改竄(かいざん)を認識していたスルガ銀行。一介のサラリーマンに億単位のローンを背負わせた罪は極めて重いが、同行を褒めたたえていたのが金融庁だ。コトが大きくなると「シェアハウスの融資体制を絶賛していたわけではない」として、手のひら返ししているが、監督責任が問われそうだ。

 地銀全体の5割超が本業の貸し出しや手数料ビジネスで経費を賄えず赤字になるなかで、金融庁はスルガ銀を「日本の銀行には珍しく、ハイリスクハイリターンの融資をしている」と評価、新たなビジネスモデルをつくった代表例として度々取り上げてきた。

 ところがその実態は“サギの片棒”というより主犯と呼ばれてもおかしくないものだった。

 スルガ銀はアパートローンについて返済能力の低い人にも融資することで有名で、不動産業界で「最後のとりで」と言われた。ある行員は「厳しいノルマがあった」と証言する。支店では目標達成が危うくなると、上司が「何が何でも実行しろ」と圧力をかけるのが日常茶飯事だったという。営業部門が審査部門を恫喝(どうかつ)するなど圧力をかけていたことも分かっている。

 30年以上トップに君臨する創業一族の岡野光喜会長が同行を牽引し、首都圏での個人融資にも進出した。

 金融庁の森信親長官も同行の攻めの経営を絶賛していた。初の4期目を務める見方もあるが、立場もあやしくなってきた。

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