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【高橋洋一 日本の解き方】米朝会談でサプライズあるか リビアの二の舞いはなさそうだが…中国が北を「売る」シナリオも (1/2ページ)

 米朝首脳会談は6月12日にシンガポールで開かれることになった。この日にこの場所で開かれる意味と、北朝鮮の非核化をめぐる交渉のシナリオについて考えてみたい。

 米国によるイラン核合意の破棄は、トランプ米大統領が北朝鮮に対して軍事オプションをちらつかせながら恒久的・検証可能・不可逆的な非核化を求めていることを強く示唆したものだ。そうした中、米朝首脳会談を6月12日にシンガポールで開催するとトランプ氏のツイッターで明らかにされた。これはトランプ氏が自分のペースで首脳会談について決めていることを意味している。

 北朝鮮は開催地として平壌(ピョンヤン)やモンゴルのウランバートルを希望していたが、かなわなかった。シンガポールは、形式的には関係各国との等距離外交を志向してきた国で、米朝首脳会談の開催地としてふさわしい。

 シンガポールは、経済で中国との結びつきが強いが、安全保障では米国と近く、準軍事同盟国になっている。チャンギ海軍基地を米軍が使用する協定が結ばれており、米空軍機も定期的に来ている。そうしたシンガポールを訪問せざるを得なくなった金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は「敵地」に赴く感覚だろう。

 6月12日というセッティングも絶妙だ。その直前の8、9日にカナダで主要7カ国(G7)首脳会議があり、西側先進国は一致団結して北朝鮮の恒久的・検証可能・不可逆的な非核化を求めるだろう。

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