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北朝鮮で給料が10倍になるも誰も喜ばない理由 (2/2ページ)

 一方、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の協同農場でも生産担当制の導入が始まった。

 現地の情報筋によると、協同農場では2012年の「新経済管理体系」の導入で、家族が一定の広さの農地の農作業を任され、収穫に応じて分前を得られる●(=くさかんむりに甫)田担当制が始まった。

 ところが、昨年末に導入された生産担当制では、家族ではなく作業班が農作業を行う形に変わった。これは、●(=くさかんむりに甫)田担当制導入以前の「分組管理制」に戻ったのか、別の新しいシステムなのかは定かでない。

 ●(=くさかんむりに甫)田担当制により収穫量の7割を国が、3割を農民が分け合う形となっていたが、この約束が反故にされた形となった。今年3月に多くの農民が餓死したのも、生産担当制の無理な導入によるものだと情報筋は説明した。

 (参考記事:南北対話のかげで餓死者続発…北朝鮮国民の「幸福」は遠い

 圃田担当制がうまくいかなかった原因としては、国から割り当てられた収穫量が達成できず処罰されることを恐れた農場幹部が、水増しした収穫量を報告し、それに基づいて来年の収穫量を国が決めることで、農民の取り分がなくなってしまう事態となったことが挙げられよう。

 (参考記事:北朝鮮、計画経済と「虚偽報告」が引き起こす食糧難

デイリーNKジャパン
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