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【富坂聰 真・人民日報】南北急接近、「中国無用論」に焦っていた中国 朝鮮半島情勢関与で挽回期す (1/2ページ)

 先週は北朝鮮がにわかに中国と距離を縮めたその意味について、北朝鮮が中国に対アメリカ外交における“通訳”の役割を求めたと書いた。

 背景には北朝鮮がトランプ大統領との会談を、対米関係改善の好機ととらえていることがあるとも指摘した。

 そうなれば金正恩(キム・ジョンウン)政権は、会談に臨んで大きなカードを切ってくることが予測される。

 昨年の今頃、世界の目には金正恩朝鮮労働党委員長が何度もアメリカの虎の尾を踏んだとも思えるような場面があった。メディアには、「暴走」という言葉が躍り、金正恩には制御不能な危険人物との評価が定着していた。

 だが、今年に入り態度を一変させた金正恩は見事に情勢転換をやってのけた。その手法は、融和路線に転じたときには相手の予想を上回るサプライズを用意するというものだ。

 平昌(ピョンチャン)オリンピックにおいては金与正(キム・ヨジョン=金正恩の妹)党第1副部長の派遣であり、一度目の電撃訪中においては李雪主(リ・ソルジュ)夫人の同伴がそれに当たる。

 こうした特徴は2014年の仁川(インチョン)アジア大会前後で見せた北朝鮮の軟化でも共通して見られた特徴だ。

 こうした経緯から見れば、6月の米朝首脳会談においてもサプライズ的に大きな軟化のメッセージを発してくることは十分に予測できる。

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