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【永田町・霞が関インサイド】安倍首相“発言”で分かった北方領土問題「進展のカギ」 (1/2ページ)

 安倍晋三首相のロシア訪問(5月24~27日)に関するマスコミ各社の報道・記事に接し、不思議に思ったことがある。

 安倍首相は26日午後(現地時間)、ウラジーミル・プーチン大統領とクレムリン(大統領府)で会談した。21回目の日露首脳会談後の共同記者発表要旨は報じられたが、筆者が強い関心を抱いた「首相発言」に言及したメディアは1社もなかった。

 首相発言の伏線は、前日午後のサンクトペテルブルク国際経済フォーラムで示唆されていたのである。

 安倍首相は、ホストのプーチン氏以下、ゲストのフランスのエマニュエル・マクロン大統領、中国の王岐山副主席らを前にスピーチしたが、興味深い内容は次の件である。

 「日本とロシアに永続的な安定が生まれたとき、世界はどうなっているでしょうか。そのとき、北極海からベーリング海、北大西洋、日本海は『平和と繁栄の海の幹線道路』になるでしょう。対立の原因だった島々は物流の拠点として新たな可能性を見いだし、日露協力の象徴へと転化するでしょう。(中略)北極海から日本海、行き交うものを想像してください。(ロシア・シベリアの)ヤマル(半島)始め、北極海ガス田が生むLNGがその1つになることは疑いをいれません(以下略)」

 国際協力銀行(JBIC)の前田匡史総裁・CEOは、このスピーチを聞いて驚いたという。安倍首相がここまで踏み込んだ言及をするとは思っていなかったからだ。

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