記事詳細

【高橋洋一 日本の解き方】おごりと欺瞞の末に不祥事…やはり財務省の解体が必要だ 「予算」と「徴税」分離せよ (2/2ページ)

 当の財務官僚は自らのことを「悪者になってもいいから、あえて国民に不人気な増税という選択肢を突き進む国士」だと勘違いしている。この思い上がりに財務官僚の決定的な「おごり」があると思う。

 財務官僚の忖度という構図もあった。財務省に忖度したマスコミから流れたのかもしれないが、本コラムで筆者はありえないと断言した。時の政権をも脅かす財務省である。2度目の安倍晋三政権下でも、「財政再建」と「金融緊縮」を至上命題とする財務省は、「経済成長」と「金融緩和」を中心とする官邸と暗闘を繰り広げている。

 こうしたおごりと欺瞞にまみれた財務省が、前代未聞の不祥事を立て続けに起こした。筆者は、信頼回復のためには「財務省解体」という荒業が必要だと考えている。それほどまでに取り返しのつかないことを財務省はしてしまったのだ。

 財務省解体とは、国税庁を財務省から切り離し、日本年金機構の徴税部門と合併させて、新たに税金と社会保険料の徴収を一括して行う「歳入庁」を新設することだ。

 他省庁は予算を求め、政治家は徴税を恐れ、マスコミはネタを求めて、財務省にひれ伏している。世界を見渡しても「予算編成」という企画部門と「徴税」という執行部門が事実上、一体となっている財務省のような組織はまず見当たらない。詳しくは新著『財務省を解体せよ!』(宝島社新書)もご覧いただきたい。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

zakzakの最新情報を受け取ろう