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「紀州のドン・ファン」野崎さん怪死、急展開で妻聴取へ 家政婦証言に矛盾も… 専門家も不自然さを指摘「胃袋から覚醒剤、珍しい」 (2/2ページ)

 急性循環不全と覚醒剤の関係について「覚醒剤は心臓の交感神経を刺激する。強い薬剤を使うと急激な運動をしたのと同じ状態となり、心臓が激しく動いて血圧が上昇し、死に至ることもある」と上野氏。

 野崎さんの遺体には注射痕はなく、県警は口から摂取した可能性があるとみているが、致死量に達する覚醒剤をどうやって飲ませたかは不明だ。

 上野氏は「胃袋から覚醒剤が出るのは珍しい。高い金を使って取り締まりが厳しい覚醒剤を手に入れた人は、粉のまま1度に飲んだりせず、水で薄めて何十回も使うだろう」と、不自然さを指摘する。

 自宅内外には40台近い防犯カメラが設置されており、何者かが野崎さんに覚醒剤を飲ませることも簡単ではないが、野崎さんの資産はこれまでにもたびたび狙われてきた。2016年2月には、交際中だった自称モデルに、自宅から現金600万円と5400万円分の貴金属を盗まれた。

 著書の『紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男』(講談社+α文庫)によると、野崎氏は鉄くず回収から、コンドームの訪問販売、高利貸への資金提供で財を成し、優良株への投資も行っていたという。

 野崎さんに子供はおらず、6人の兄妹がいる。親交のあったデヴィ夫人(78)によると、野崎さんは「愛犬に全財産を託す」と話していたこともあったというが、犬は野崎さんが亡くなる2週間前に急死した。

 野崎さんの遺産の行方について、弁護士の高橋裕樹氏は「遺書がない場合、法定相続分となり、子供がいなければ4分の3が妻、残りの4分の1をきょうだいで分けることになる」と解説する。仮に総額50億円とすると、妻に37億円。残りの13億円を兄妹で分けるという計算だ。

 高橋氏は一般論として、「『相続の欠格』という民法の規定があり、もしも相続人が故意に被相続人を死亡させるに至らせた場合には相続人の地位を失うことになる」と付け加えた。

 カネとクスリが絡んだ謎の死。真相解明が待たれる。

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