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【日本の選択】北の憲法には「核武装国家」と規定 「非核化」という空約束を繰り返してきた北 (1/2ページ)

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 世界中から注目を集めていた米朝首脳会談が終わった。「誰もが予想したより、はるかによい結果」とドナルド・トランプ米大統領は胸を張り、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は「歴史的会談」と高らかに宣言した。

 確かに、非難の応酬をしていた2人の指導者が手を握り、微笑みながら会談している様子を眺めれば、事態が好転するかのように思う人もいるだろう。だが、これで東アジアに平和と安定の時代が訪れると判断するのは早計に過ぎる。

 北朝鮮は何度となく国際社会を欺き、核開発を継続してきた。今回の約束が履行されるか否かは、いまだに分からない。この後、何が起ころうともおかしくはない、不安定な状況にあり続けていることを閑却(かんきゃく=いい加減に放っておくこと)すべきではないだろう。

 政治という営みで重要なのは、政治的選択のもたらした結果である。素晴らしき結果を約束する言葉を、安易に信じるべきではない。結果なき言葉は、ただの空約束に過ぎないからだ。そして、北朝鮮の独裁者は「非核化」という空約束を繰り返してきた。その度に、国際社会は狂喜乱舞したが、結局は欺かれ続けてきた。

 こうした事実を、決して忘れるべきではない。

 国際社会が欺かれ続けてきた表徴の1つが、北朝鮮の憲法だ。2012年4月、北朝鮮の最高人民会議で憲法改正が行われ、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の功績をたたえる文言が憲法に書き加えられた。北朝鮮の憲法では、「祖国を政治思想強国、核保有国、無敵の軍事強国に変えた」ことが正日氏の偉業とされている。

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