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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】グアテマラ、雲仙普賢岳…火砕流の恐怖 温度200度超え、速ければジェット機並みの速度に (1/2ページ)

 また火山の火砕流(かさいりゅう)による惨事が起きてしまった。中米グアテマラのフエゴ山(標高3763メートル)が噴火して、死者行方不明者が300人を超えた。死者のほとんどは焼死という。

 火砕流は火山の災害の中でも、もっとも怖いものだ。

 ちょうど27年前の1991年6月に起きた長崎・雲仙普賢岳の火砕流は一瞬にして43人の命を奪った。2014年の御嶽山噴火までは日本で戦後最大の火山災害だった。

 火砕流は火口から出るものもあるし、高く吹き上がった噴煙が崩れて落ちてくることで起きるものもある。

 いずれにせよ、火砕流は火山ガスや火山灰が混合したもので、高温のうえ軽くて遠くまで届く。海も越えてしまう。温度は軽く200度を超え、走る速度は遅くても自動車並み、速ければジェット機並みだ。襲われたら、とても逃げられない。

 今回のフエゴ山の噴火では、英国など火山災害のない国のニュースで「溶岩が出て」多くの死者が出たと伝えられた。だが溶岩流ならば、谷筋に沿って流れるし、走って逃げれば、逃げ切ることも可能だ。しかし火砕流では逃げようがない。

 いまだに噴火が続いているハワイ島の噴火では、溶岩中の二酸化珪素が少ないので粘り気が少ない。だが、グアテマラや雲仙普賢岳は二酸化珪素が多いので粘り気がずっと大きく、火口から溶岩が流れ出さずに「溶岩ドーム」を作る。これが次の噴火で崩れると火砕流になる。

 27年前の雲仙普賢岳では火口に溶岩ドームが作られて、小規模の火砕流が起きていた。

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