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【菊池雅之 最新国防ファイル】知られざる軍事大国「シンガポール軍」 ステルス艦など最新式兵器を配備 (1/2ページ)

 歴史的な米朝首脳会談の舞台となったシンガポール。東京23区と同じ大きさしかない東南アジアの小国だ。ASEAN(東南アジア諸国連合)の中でも1、2を争う経済大国であり、また「軍事大国」という、もう1つの顔も持っている。

 日本とシンガポールの関係は良好だ。安全保障面でも協力体制を築いている。ほぼ毎年のように、海上自衛隊の艦艇はシンガポールに入港している。特に、ソマリア沖海賊対処行動に参加するため、ジブチへと向かう護衛艦は、マラッカ海峡を通過するため、シンガポールに立ち寄る。

 シンガポール海軍も数年に1度、日本を訪問している。相模湾沖で実施している自衛隊観艦式に参加したこともある。こうした機会を生かし、親善訓練も行っている。両国は環太平洋合同演習「リムパック」のレギュラー参加国でもある。

 シンガポール軍は約6万500人で構成されている。24カ月から30カ月の徴兵義務があり、予備役兵に至っては約31万2500人もいる。

 空軍の主力戦闘機はF-15SGだ。航空自衛隊のF-15とは異なり、対地攻撃も行えるタイプで、2010年から段階的に配備を進めており、最終的に36機体制となる。

 戦争になった場合、侵略国は制空権を奪うべく、必ず空軍基地を攻撃する。小さな国のため、第1波攻撃でほぼすべての基地が壊滅状態となるのは目に見えている。

 そこで、有事の際に、数カ所の道路を滑走路として使う戦術をとっている。実際に、戦闘機を道路で離着陸させる訓練を定期的に行っている。その予備滑走路も破壊された場合に備え、4機もの空中給油機を保有し、数時間でも長く戦闘機が戦い続けられるように考えられている。

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