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【高橋洋一 日本の解き方】新幹線車内のテロ防止するには 抜き打ち検査、車内改札、スーツケース対策も (1/2ページ)

 東海道新幹線の車内で痛ましい殺傷事件があった。筆者は仕事柄、東京-新大阪間の新幹線をよく利用する。事件のあった日にも時間帯は違っていたが、新幹線を利用した。その夜、事件を聞いて驚いたものだ。

 こうした事件があるたびにいわれるのが、「新幹線での手荷物検査は利便性やコストなどの問題で難しい」ということだ。東京五輪を控える中で、利便性を損なわずにテロなどのリスクを下げる方法はないのか。

 新幹線は本当に便利だ。東京駅始発は朝6時からあり、6時台だけで13本もある。このほかに品川駅6時発もあり、東京発は4分17秒に1本のスケジュールだ。直前に来てもすぐ乗れる利便性は高い。もし飛行機並みに手荷物検査をすると、30分前に東京駅に来なければならなくなる。ビジネスマンを中心に異論が出るかもしれない。

 ではどうすればいいのか。列車への危険物持ち込みという事情は世界でも同じである。一部の国の取り組みは、抜き打ち検査を時々行うというものだ。

 全ての新幹線で手荷物検査をするとなると、顧客の利便性を損なうし、検査のコストもかかるのはどの国も同じだ。しかし、乗客の安全のためにテロ対策を行う必要があり、利便性とコストとの兼ね合いが、予告なしの抜き打ち検査だ。

 これを行えば、まったく検査を行わないという現状より、テロ等の抑止力はましになるだろう。

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