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【菊池雅之 最新国防ファイル】大阪北部地震で出動した初動対処部隊「FAST-Force」 (1/2ページ)

 18日午前7時58分ごろ、大阪府北部を震源とする最大震度6弱、マグニチュード6・1(推定)の地震が発生した。通勤・通学で人々が慌ただしく行き交う時間帯だったため、交通網が遮断された大阪は大混乱に陥った。

 防衛省の動きは迅速だった。地震発生から2分後の同8時、防衛省災害対策室が立ち上がった。同8時4分、小野寺五典防衛相は、各部隊に対し、情報収集と、準備を整えるように指示を出した。

 同8時14分、海上自衛隊舞鶴基地(京都府舞鶴市)の哨戒ヘリコプターSH-60Jが離陸したのを皮切りに、各基地や駐屯地から情報収集用の航空機が離陸した。同10時5分、陸上自衛隊第36普通科連隊(兵庫県伊丹市)の「FAST-Force」の人員5人、車両5台が大阪府高槻市へ進出した。阪神淡路大震災時にも最初に出動した部隊である。

 大阪府知事から、災害派遣要請が出されたのは同日正午。その約4時間前から、自衛隊は情報収集と、出動に備えていたのだ。

 「FAST-Force」は、災害に際し、初動対処を行う部隊だ。陸自では以前から、全国各地の駐屯地に初動対処部隊を待機させている。通常の編成上にある部隊ではないが、救助用の資機材を装備し、救助活動などができるのが特徴だ。

 2013年9月1日、初動対処部隊を「FAST-Force」と命名した。First Action SupporTからアルファベットをとって部隊名とした。