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【小池百合子 強く、そしてしなやかに】虐待から「小さな命」守る環境づくりに全力 警察との連携、さらに強化を (1/2ページ)

 「もうパパとママにいわれなくても しっかりじぶんから きょうよりか あしたはもっともっと できるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください」

 5歳の女児がつづった言葉が胸に突き刺さる。東京都目黒区で親から虐待を受け、3月に亡くなった船戸結愛(ゆあ)ちゃんの事件だ。

 1月に目黒区に転居するまで住んでいた香川県でも、親の暴力を理由に2度、児童相談所に一時保護された結愛ちゃんの心の叫びに、胸がつぶれる思いだ。行政機関はあらゆる手段を尽くし、こうした痛ましい出来事を繰り返してはならない。

 先日、都内に11カ所ある児相の拠点施設の1つ「東京都児童相談センター」を視察した。

 児相は毎週の援助方針会議で、それぞれ個別の事情を担当者が共有し、対応方法を話し合っている。子供は保育園に行くことができているか、地域の支援、親の精神的状態はどうか-など細かく確認している。24時間体制で電話相談を受け付けているが、抱える事情はそれぞれ異なり、柔軟な対応が求められる。

 全国の児相が、2016年度に虐待相談を受けて指導などを行った事案は、12万件を超える。なかでも、東京都は1万2494件に上り、10年前と比べ4倍近く増えた。

 今回の事件を受け、国は関係閣僚会議で、(1)児相と自治体の連携強化(2)虐待の早期発見(3)児相間の情報共有の徹底(4)児相と警察などとの連携強化-を課題にあげたが、都では、すべての子供を虐待から守る環境づくりを進めるため、独自の条例を策定していく考えだ。