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【国防最前線】米韓演習「嫌いだった」トランプ氏発言は米軍に大ダメージ…兵士にとって大きな経験不足に (1/2ページ)

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 米朝首脳会談で合意した中には、朝鮮戦争における米兵の遺骨収集がある。これを受けて、北朝鮮は約1週間後に、米軍側の行方不明者200人の遺骨を返還したという。随分早い対応だ。

 北朝鮮が2002年に「日本人拉致被害者の遺骨」として返還したものには、別人の骨などが混ざっていたことをつい思い出してしまう。誠実に行われることを願ってやまない。先の大戦中にヒットした歌『戦友の遺骨を抱いて』は、日本軍のシンガポール入城を回顧したものだったが、今度は米国がこの地で戦友を取り返したことになる。

 米国において、遺骨を祖国に戻すことは特別な意味を持つ。

 オバマ政権時代、軍事予算は大幅カットされたが、この部分だけは大なたを振るえない聖域だと聞いた。朝鮮戦争やベトナム戦争の遺骨も捜索し続けている姿勢があるからこそ、米軍は成り立っているといえる。

 米朝合意にこのような項目が入ったことは、日本人には意外だったかもしれない。ただ、国家に忠誠を誓う人々には評価を得たのではないか。

 一方で、ドナルド・トランプ米大統領から、米軍関係者の士気を下げるような発言が飛び出したのには驚いた。

 「就任したときから嫌いだったんだ!」

 米韓合同軍事演習についての本音が、口を突いて出たのだ。訓練のため、グアムから爆撃機を飛ばすことには「すごい出費だ。気にくわなかった」と一蹴した。そのうえ、「非常に挑発的」という理由で、米朝対話が行われている間は演習は中止するという。