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【国防最前線】散見される韓国軍「米国離れ」 米国、在韓米軍撤退で対中集中か (1/2ページ)

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 米朝首脳会談後の合意で、米国側が朝鮮半島における戦没兵士の遺骨の帰還を要求したことからも見て取れるように、米国の軍人に対する配慮は極めて大きい。北朝鮮への軍事行動は、NEO(Noncombatant Evacuation Operations=非戦闘員退避活動)を行うかどうかが、1つの判断基準になっていた。これが完遂されていない中での攻撃は考えられないからだ。

 それゆえ、ドナルド・トランプ米大統領が含みを持たせた「在韓米軍撤退」は、実は朝鮮半島を攻撃できる状態にすることにもなる。トランプ氏は経費節減しか頭にないかもしれないが、その観点で思考するスタッフは存在するだろう。

 そもそも、在韓米軍や韓国軍の現状はどうなのか触れておきたい。

 在韓米軍は削減や統廃合が進められてきたが、2008年の米韓首脳会談で、人員は約2万8500人が適切な規模として維持されることで合意された。一方で、米国防総省は14年、韓国駐留の第1機甲戦闘旅団の任務を終了させ、9カ月ごとに米本土から交代の部隊を派遣する「ローテーション配備」に変更する方針を決め、2年ほど前から実施されている。

 在韓米軍撤退論は、これまでも1970年代のカーター政権や、2000年代のブッシュ政権でも浮上したが、国防総省などの反対で頓挫してきた。米韓の軍人の相性は必ずしも良くないとも言われており(もちろん、人それぞれだが)、今後も縮小が進められ、駐留がなくなることも想定して然るべきだろう。

 では、韓国軍の実力はどうなのか。