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大阪北部地震、断層帯は連鎖警戒 秀吉時代にも甚大被害、地震考古学者が指摘「日本列島の広範囲で活動期」 (1/2ページ)

 列島で地震が相次いでいる。特に6月18日朝に発生した大阪府北部地震はライフラインを直撃、都市防災の脆弱さを浮き彫りにした。震源域に近い有馬-高槻断層帯では、1596年にも豊臣秀吉の伏見城(京都市)が大破する慶長伏見地震が起きたことでも知られる。周辺は活断層の密集エリアで、専門家は、2016年の熊本地震のように地震活動が周辺に拡大する可能性もあるとみて警戒を呼びかけている。

 「今回の地震は、有馬-高槻断層帯と生駒断層帯、上町断層帯が接する付近で発生した。これが引き金となり、周囲の断層帯でより大きな地震が起きる可能性がある。特に、過去約9000年に活動した痕跡が見つかっていない上町断層帯が心配だ」

 産業技術総合研究所名誉リサーチャーで地震考古学者の寒川旭さんが指摘する。

 上町断層帯は大阪平野を南北に走る約42キロの断層帯だ。国の地震調査研究推進本部は全体が動いた場合の地震をマグニチュード(M)7・5と想定。30年以内の地震発生確率は2~3%で、日本の主な活断層の中では高い方に入るとしている。

 今回と同様に活断層の密集地帯で発生した熊本地震は、最初の地震が隣接する別の活断層に影響。さらに離れた阿蘇地方などに広がった。

 「地震の連鎖がどこで止まるのか、誰にも予測できない。慶長伏見地震では有馬-高槻断層帯や六甲・淡路島断層帯が約100キロにわたって活動、M7・5~8級の巨大地震になった」と寒川さん。地震のエネルギーは今回(M6・1)の数百倍。周辺に大阪府庁やJR大阪駅、オフィス街が集中する上町断層帯が動けば、被害は甚大だ。

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