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東京医科大ワンマン運営の病巣 「意見できる人いない」補助金事業落選で焦り (3/3ページ)

 ■「不正の余地なかった」

 東京地検特捜部は受託収賄容疑で文科省の前科学技術・学術政策局長、佐野太(ふとし)容疑者(58)を逮捕したが、関係者は「支援事業で佐野容疑者の意向が入り込むといった不正の余地はなかった」と語る。

 28、29年度の対象校選定を担当した委員によると、委員会の会合には事務方として文科省の私学部長らが参加したものの、佐野容疑者はいなかった。事前審査で点数の高い順に大学名が並んだ一覧表が配られ、ボーダーラインの大学を対象に含めるか否かという点が議論の中心となった。終了後、一覧表は回収された。

 この委員は「特定の大学を不自然に持ち上げるような委員はいなかったし、そうした意見はそもそも通らない」と指摘。事前の点数化の際に不正があった可能性についても「複数の専門家が関わっており、考えられない」と強調した。