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危惧される麻原元死刑囚「分骨」の悪夢 オウム後続団体が遺族へ接近か、四女独占なら身の危険も (2/2ページ)

 同庁は6日以降、連日後継団体に立ち入り調査を実施した。元公安調査庁第二部長としてオウムを調査・分析してきた菅沼光弘氏は、「教義は別としても、地下鉄サリン事件を起こしたような体質は存続している。麻原元死刑囚の遺骨をまつり、殉教者として崇拝の対象とする危険性がある」とみる。

 四女は代理人の滝本太郎弁護士のブログで、「もうオウムを終わりにしませんか。社会を憎むのを終わりにしませんか」とする声明を出し、後継団体の信者らに呼びかけた。三女もツイッターで「私が教団を作ろうとしたり、教団を拡大しようとしているというなら、証拠を示してほしい」「私は私であり、父の付属物でもオウムの付属物でもない」と述べ、オウムや後継団体とは無関係だと明言している。

 ただ、前出の江藤氏は「後継団体としては、どこかで一族とつながっておきたいところだ。アレフが三女を担ぎ出そうとする可能性がある」とみる。四女が今後、遺骨を引き取り、独占して所有する形となった場合、身に危険が及ぶ恐れもあるという。このため、「身を守るために分骨の形にする可能性もある」(江藤氏)といい、麻原元死刑囚の遺骨や遺品が信者や資金獲得に利用される恐れは残る。

 四女は声明で「報復テロや奪還テロなど絶対にやめてください」と信者に訴えているが、前出の菅沼氏は懸念を示す。

 「ただ単にテロをやるのではなく、彼らは自分たちの存在と信仰の篤さや報復などの意味を込めて計画的にやるだろう。東京五輪などを標的にすると世界中に宣伝効果があることも当然意識される。それが2020年になるか30年になるかは分からないが、オウムに関する国民の記憶が薄れたころに行動に出るのではないか」

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