記事詳細

【菊池雅之 最新国防ファイル】前線近くで陣地構築や障害処理 多岐にわたる任務に対応「施設作業車」 (1/2ページ)

 陣地構築や障害処理など多岐にわたる任務に対応できる「施設作業車」。前線に近い場所での任務となるため、車体に装甲を施しているのが特徴だ。日本を代表する建設機械製造会社であるコマツが製作し、1999年から配備が開始された。

 陸上自衛隊の職種の1つとして施設科がある。日本軍時代は、工兵と呼ばれていた。戦場での土木作業全般を行うため、油圧ショベルやブルドーザーなど、さまざまな重機を装備している。陣地を構築するというイメージから職種徽章は「城」をモチーフとしている。

 こうしたモノづくりだけでなく、敵の進路にかかる橋を爆破したり、地雷の処理から敷設までを行ったりと、破壊活動全般も得意とする。

 陸自は、戦闘を行う際、「普通科」「特科」「機甲科」そして「施設科」と、主としてこの4つの職種で戦闘団を構成する。それぞれの頭文字を取り、「普特機施」(ふとっきし)と略して呼ぶ。

 一番大きな部隊編成並びに装備が豊富なのが、全国に5つある施設団だ。このほか、師団には施設大隊、旅団には施設隊として編成されている。今年発足した水陸機動団には施設中隊がある。なお、こちらの部隊には水陸両用車AAV7をけん引や整備作業などが行えるように改造した施設車輌を有している。

 戦車と行動をともにするため、施設科の車両の一部も装軌式とし、敵の攻撃から身を守るために装甲化している。施設作業車もその1つだ。なお、このような装備を世界では戦闘工兵車とも呼んでおり、戦車の車体部分を流用したものや装甲車を改造したものなど、数多く存在している。

関連ニュース