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40度超、多治見市の公立小エアコン設置率0% 全国の公立小中で大きな差…東京99・9%、千葉44・5% (1/2ページ)

 19日も列島を熱波の猛威が襲う中、公立小中学校の「エアコン格差」が注目されている。前日最高気温40・7度を観測した岐阜県多治見市では公立小の冷房設備の設置率は0%。17日に校外学習に出かけた小1男児(6)が熱射病で死亡した愛知県豊田市の公立小中は設置率0・5%だった。自治体によって導入に開きがあり、専門家は「教育環境は統一すべきだ」と喝破する。

 19日昼過ぎに大阪府豊中市で38・6度を記録した。東京都練馬区の都立大泉桜高校では生徒25人が熱中症とみられる症状を訴えた。熊本市の藤崎台県営野球場では、高校野球を観戦していた観客ら20人以上が熱中症になったとみられる。

 文部科学省がまとめた昨年4月時点の公立小中学校の都道府県別冷房設備設置率(普通教室)=別表=をみると、岐阜県は55・2%。だが、市町村単位では大きな差がある。18日に日本で最も暑かった多治見市は公立小のエアコン設置率0%なのに対し、同日の最高気温が40・6度だった美濃市と39・6度だった岐阜市の設置率は100%だ。

 多治見市の担当者はエアコンが導入されていない理由について「冷えたところと暑いところの出入りによって体調を崩すことがあるので設置を見送った状態にある」と説明する。耐震化工事などを行ったため、エアコンの優先順位は低かったこともあるというが、「昨今気温も異常なくらいに高いので今年度から市の内部でエアコン設置の方針を固めた」と話す。

 教育の現場では「こまめに水分補給することと、日差しの強い日は室内で過ごすなど対策をしている」と明かすのは同市の学校関係者。他方で「多治見はめちゃくちゃ暑い。冷房はとてもありがたいが、全館の空調は無理」と嘆息を漏らす。

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