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【富坂聰 真・人民日報】「ハゲ、チビ、デブ」には資格なし! 中国で物議醸す「精子バンク」の公募条件 (1/2ページ)

 中国上海を代表する有名大学といえば、復旦大学--。

 その医学部が、このほど精子バンクの運営に正式に乗り出したというニュースが大きな話題を呼んでいる。

 だが、話題といってもそれは精子バンクが珍しいからというわけではない。いうまでもないことだが、中国にはとっくの昔に精子バンクは存在している。

 実際、上海でも復旦大学と双璧を成す、上海交通大学が2003年から精子バンクを開設して、その存在は多くの市民に知られている。

 標本も2万人から採取したストックを備えているという。

 では、何が話題となっているのか。

 実は、精子提供者に課せられた条件であったという。

 問題の所在がよくわかるので、6月6日付『澎湃新聞』の記事につけられた見出しを見てみることにしよう。

 〈上海復旦大学が初めて精子バンクの運営に乗り出し、精子を公募 志願者にはハゲは「不要」と記す〉

 なんとも露骨で残酷な見出しで、物議をかもすのもうなずけるというものだ。

 さて、問題となった条件について具体的に触れる前に、中国の不妊の事情についても少し触れておきたいのだが、記事ではWHO(世界保健機関)の統計が紹介されていて、それによると人口の約8人に1人が不妊の要素をもっていて、うち60%が女性。30%が男性。残り10%が男女いずれにも原因が認められるというケースなのだという。

 中国も概ねこのような事情と重なっているということだ。

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