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【菊池雅之 最新国防ファイル】大量破壊兵器の拡散阻止「PSI訓練」 アジアで足並みそろえられるか (1/2ページ)

 7月24日から26日、神奈川県に面した相模湾沖や久里浜港などにおいて、PSI訓練「パシフィックシールド18」が行われた。

 PSIとは、核や化学物質など、大量破壊兵器の拡散を阻止するための安全保障構想を指す。ジョージ・ブッシュ米大統領が2003年5月、北朝鮮やイランの大量兵器が拡散し、テロリストに渡ることを懸念し、「世界中で協力してほしい」と提唱した。これに日本を含めて10カ国が同調した。今では100カ国以上が参加している。

 世界中でシンポジウムや実動訓練が行われているが、アジア太平洋地域での実動演習が「パシフィックシールド」である。主催国は各国の持ち回りで、基本的に、同じエリア内でPSI訓練が行われるのは年1回となっている。

 12年に韓国でPSI訓練が開催された際、海上自衛隊の護衛艦が掲げる自衛艦旗が、旭日旗と同じとの理由から、韓国が入港を拒否して、話題となった。米国が仲裁に入り、海自は訓練のみに参加した。

 日本でPSI訓練が実施されるのは、今回で4回目となる。日本からは外務省、警察庁、財務省、海上保安庁、自衛隊が参加した。海外からは、米国、韓国などが軍や沿岸警備隊を送り、さらに20カ国からオブザーバーが来日した。

 洋上で、容疑船舶の捜索、追跡、呼びかけ、乗船(立ち入り検査)までを行う「LIVEX」、机上訓練「TTX」、港湾部における容疑船舶への立ち入り検査などを行う「PORTEX」という、大きく3つの訓練で構成されている。

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