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【有本香の以毒制毒】今さら「安全宣言」…小池都知事、豊洲2年遅れの損失はおいくら? ワイズスペンディングはどこへ (1/2ページ)

 7月31日夜、共同、時事の両通信社、そして全国紙がそろって、「小池都知事 豊洲市場に安全宣言」と速報した。第1報でこそ、「安全宣言」という言葉にカギ括弧が付けられていたが、続報段階では外され、あたかも「ほっと一安心」なニュースのように報じられていた。

 これは実に不適切、不誠実な報道である。

 今さらだが、念のため申し上げると、豊洲新市場(東京都江東区)は、小池百合子都知事が就任するはるか前から安全そのものだった。

 詳しい経緯は、昨年上梓した拙著『小池劇場の真実』(幻冬舎文庫)をお読みいただきたい。あえてザックリ言うと、豊洲市場のゴタゴタは、10年ほど前、日本共産党が中心となって、「東京都は土壌汚染のある土地に生鮮食品市場を建てようとしている」というプロパガンダを仕掛け、それにまんまとメディアが乗って政争化させた。ここに1つの端緒がある。

 この政争を収め、移転を決断したのが石原慎太郎元都知事であり、その後、対策を進めて「安全宣言」を出したのが舛添要一前都知事であった。

 ところが、後任の小池氏が、過去の政争を蒸し返し、「安全はあるが安心がない」などと、詭弁(きべん)とも言えない低レベルの言を弄して「ちゃぶ台返し」したのである。なのに今さら「安全宣言」とは、あきれてものも言えない話である。

 小池氏の悪政の結果、2年にわたって莫大(ばくだい)な公金が浪費されただけではなく、2年後の「東京五輪・パラリンピック」に悪影響が及ぶ事態となっている。

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