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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】前川喜平氏の「面従腹背」を“弁護”する 「性善説やめなさい」主張の説得力強化 (2/2ページ)

 前川氏が文科次官時代、違法な天下りを自ら斡旋(あっせん)したことにも一定の理解を示せる。彼が文科省(文部省)に入省した1979年当時、「天下り」は特に問題視されていなかった。それどころか、霞が関の中央官庁が、日本で最も優秀な人材を集めるためには必要不可欠な仕組みと考えられていた。

 メガバンクなどに遠く及ばない安月給、自分より頭が悪く、わがままな議員や閣僚に、早朝から深夜まで振り回される過酷な労働環境。出世競争に負けると早期退職を勧奨される。平安時代から続く慣行を維持するために、「天下り」は必要だった。前川氏は事後法で奪われた貴族的特権を守ろうとしただけだろう。

 そして、前川氏は何と言っても、私の「日本人は性善説をやめなさい」という主張の説得力を強化してくれる存在だ。続出する文科官僚の不祥事を、左派メディアを中心に積極的に報じないように感じるが、倒閣活動における前川氏の利用価値のおかげではないか。

 露骨で分かりやすいから、前川氏には今後も活躍してほしい。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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