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初摘発!新手法『覚醒剤リキッド』の実態 捜査関係者「電子たばこで吸引すれば分かりにくい」 (1/2ページ)

 麻薬をリキッドにして吸引する新手法に警察当局も警戒心を高めている。覚醒剤を液体状に加工した「覚醒剤リキッド」を熊本県警が押収していたことが判明した。電子たばこで覚醒剤の成分を蒸発させて吸引できるようになっており、同リキッドの摘発は全国初。普及する電子たばこを使った新たな麻薬の使用方法が発覚したことで、警察当局も実態解明に乗り出した。

 関係者によると、熊本市内で覚醒剤を所持していたとして熊本県警が3月、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで男女数人を逮捕。男女の関係先を家宅捜索するなどした際、覚醒剤の粉末とともに電子たばこで吸入できるように加工した覚醒剤リキッドを押収した。

 電子たばこは一般的に、タバコや果実などさまざまな味や香りのリキッドを専用の容器に注入。容器を吸入器に接続し、加熱して発生する蒸気を吸引する。

 関係者によると、見つかった覚醒剤リキッドは、市販リキッドに覚醒剤の粉末を混合。リキッドが入った容器を接続した電子たばこで、覚醒剤成分を摂取できるようになっていたという。

 リキッド型では、これまで「大麻リキッド」の存在も確認されている。関東信越厚生局麻薬取締部は1月、大麻取締法違反容疑で逮捕したヒップホップミュージシャンの男(44)の自宅から小分けにされた大麻リキッド(計14グラム)を押収。電子たばこで使用していたとされ、2月にはリキッド所持に関して同法違反罪で全国初の起訴となり、東京地裁で有罪判決を受けた。「違法薬物の成分を混入したリキッドは乱用者の間で浸透しつつある」。違法薬物の売買に詳しい暴力団関係者はこう明かす。

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