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【大前研一 大前研一のニュース時評】オリンピックが真夏に行われるワケ 酷暑なら東京での開催「無謀なこと」に (1/2ページ)

 英国のエコノミスト誌は1日、「世界各地で酷暑、高まる危険」と題する記事を掲載。世界各地で猛烈な暑さが続き、農作物への影響や労働者の生産性低下のみならず、命まで奪われていると警鐘を鳴らした。そのうえで、気候変動阻止の重要性を世界が学び、対策を取るべきだと指摘している。

 この猛暑は日本だけのことではない。アフリカからの熱波に見舞われたスペイン南西部とポルトガル中部では今月4日、46度を超えた。1977年にギリシャで記録された欧州での史上最高気温48度に迫る勢いだ。ギリシャとスウェーデンでは森林火災、イギリスとオランダでも降水量減少などが起きている。前代未聞の事態だ。

 ギリシャの森林火災は観光地にも影響を与えている。観光収入によって、ようやくギリシャもEUのお荷物から脱却できるところまできたと思っていたら、こんな状況になった。

 革命家のチェ・ゲバラを崇敬したり、無神論者で首相就任の際にもギリシャ正教式の宣誓をしなかったり、公の場でネクタイを締めなかったりと、「おかしな人だな」と思っていたアレクシス・チプラス首相だが、ようやくEUの財政的なお荷物から卒業するまでにこぎ着けた段階でこの火災が原因で人気が低下した。これはちょっと気の毒な気もする。

 晴れている日が少ないといわれるイギリスも、カンカン照りが続いて海岸で泳ぐ人が増えている。海水浴にはいいが、農作物への影響は甚大だ。

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