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【大前研一 大前研一のニュース時評】オリンピックが真夏に行われるワケ 酷暑なら東京での開催「無謀なこと」に (2/2ページ)

 ドイツのテレビでは日照りによる農作物の被害を連日報じている。現在は、被害を連邦政府が対処するか各州で対応するか、判断の境目の時期らしい。ただ、この酷暑が恒常化するようなら、単に補助金を出すのではなく、酷暑や干害のなかでも育つ作物に転換すべきではないかという抜本的な議論をテレビ番組でやっていた。

 一方、日本でもこの酷暑が定着すると、2年後の東京オリンピック・パラリンピックはやはり「無謀なこと」になってくる。選手はもちろん、観客や警備関係の人たちも大変なことになる。

 この時期にオリンピックを強行するのは、多大なカネを注ぎ込んだ米国のテレビ局の都合だということは、よく知られた話だ。夏に大きなスポーツ・イベントがないことから、いつの間にかオリンピックは真夏に開催されるようになってしまった。

 しかし、東京に誘致したJOCもIOCの言うことを「はいはい」と聞いているだけではいけない。これは明らかに人命に関わることだからだ。2時間早めたサマータイムを2年だけやろう、などの付け焼き刃的な議論が突然出てきている。

 いま甲子園球場で行われている全国高校野球選手権大会についても同じことが言える。私は以前から酷暑の中の電力事情などを考えて「夏はやめろ」と主張している。100回の節目を迎えたのだから、これを機に春の選抜と合体することなどを考えてもいいのではないか。

 ■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

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