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【政界マル秘紳士録】安倍首相に求められる「王道の政治」 佐藤栄作元首相超えへ 批判票にも配慮を (1/2ページ)

★(1)安倍晋三首相

 「国際社会と連携を図りながら、最後は私自身が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と向き合い、核、ミサイル、そして何よりも重要な拉致問題を解決し、新しい日朝関係を築いていかねばならない」

 安倍晋三首相は6日、広島市内での記者会見で、こう語った。9月の自民党総裁選については「じっくりと考えたい」と述べたが、拉致解決の決意は、事実上の出馬宣言とも受け取れた。

 注目の総裁選は、安倍首相と、3度目の挑戦となる石破茂元幹事長の一騎打ちとなる様相だ。現状では「安倍3選」の流れである。

 安倍首相は、「ポスト小泉」を選ぶ2006年9月の総裁選で、戦後最年少、戦後生まれで初めての自民党総裁に選ばれ、総理大臣に指名された。だが、閣僚の不祥事が相次ぎ、1年後、17歳のときに発症した難病「潰瘍性大腸炎」が再発し、退陣した。

 雌伏5年、地獄を見た安倍首相は12年9月の総裁選に勝ち、同年12月の衆院選では「日本を取り戻す」と宣言し、自民党を圧勝に導いた。

 一度辞任した首相の再登板は、戦後では吉田茂元首相以来2人目。第2次政権発足から約5年半で、国政選挙5連勝(衆院3回、参院2回)という事実は、総裁選を有利に進める強みである。

 安倍首相は総裁選で、「地球儀俯瞰外交」「価値観外交」で築いた各国首脳の信頼関係や、株価2万円超、就業者数増に導いた「アベノミクスの実績」を訴える。

 「モリカケ」問題のダメージもあり、一部に批判票の出方を気にする向きもあるが、一定の批判票が出るのは当然であり、むしろ健全である。

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