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【政界マル秘紳士録】二階俊博・自民党幹事長、剛腕と与野党への人脈で独特の存在感 (1/2ページ)

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 「私らのグループ(二階派)は、こっちが安倍さんを支持し、そっちが(例えば)田中さんや山本さんを支持するといった器用なことは、やらせたことはない。そんなのは、派閥とはいえない」

 自民党の二階俊博幹事長は7月31日、派閥研修で訪れたソウルで、記者団にこう述べた。批判の矛先は、衆院と参院で総裁選への対応が割れた竹下派に向いていた。二階氏はかつて竹下派の前身、田中派に所属していた。同派の「一致団結」の伝統は消滅した。

 栄枯盛衰を繰り返す政界において、二階氏は、独特の存在感を発揮している。政党を渡り歩いた強者の「復党組」として、与野党に張りめぐらした人脈が強みだ。

 1983年の衆院初当選から、当選12回。自民党(田中派、旧竹下派、羽田派)で約10年を過ごした。93年に小沢一郎氏(現自由党代表)らと新生党を結成した後は、新進党、自由党、保守党、保守新党と籍を移した。2003年に保守新党が自民党に吸収され、約10年ぶりに復党した。

 政治家は、常に「先の先」を洞察して動かなければ、永田町からはじき飛ばされてしまう。ときに「変わり身が早い」と揶揄(やゆ)される柔軟な対応力は、不可欠な資質だ。

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