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「無敵」闇ウェブ捜査に突破口 国内最大規模の児童ポルノサイトを摘発 (1/2ページ)

 匿名性が高く、犯罪の温床となっているインターネット空間「ダーク(闇)ウェブ」。京都府警は6月、国内最大とみられる児童ポルノサイトの管理者を逮捕した。利用者特定の難しさから「無敵」とまで言われる闇ウェブの捜査の突破口になると、関係者は期待している。

 画面いっぱいに並ぶ下着や水着姿の外国人少女の写真-。通常の検索エンジンでは見つからない闇ウェブ上の児童ポルノサイトに接続するため、記者が発信元を匿名化するソフト「Tor(トーア)」をダウンロードした。多くは小学生以下に見える。掲示板や人気ランキングもあり、日本アニメのバナー広告が表示されるサイトもあった。

 トーアは、通信元と通信先の間にランダムに選ばれた複数のコンピューターを介し、通信を暗号化するなどして発信元のIPアドレス(ネット上の住所)を分からなくする。言論統制や検閲の厳しい国では、内部告発などに用いられる。

 闇ウェブでは、銃や麻薬、偽札の売買ができる闇市場が形成され、犯罪の温床にもなっている。府警によると、英国の大学の調査では2015年、トーアでアクセスできるサイトは約4万5000件存在し、うち約900件は児童ポルノサイトという。ある府警幹部は「氷山の一角にすぎず、実際の数字は誰も分からない」と厳しい表情だ。

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