記事詳細

【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】やっとカラクリを理解…米国で相次ぐ「孔子学院」閉鎖のワケ (1/2ページ)

 米国では半年ほど前から、「孔子学院」が大変な話題である。日本ではほとんど報じられていない印象だが、日本の大半のメディアは中国政府に対して過度に忖度(そんたく)するからだろう。

 儒教の祖とされる「孔子」の名前を冠しているが、孔子学院で儒教は学べない。そもそも中国共産党は文化大革命のときに、春秋戦国時代の諸子百家の思想の中で、法治主義を説く「法家」を善とし、徳治主義を説く「儒家」を悪と決め付けた。結果、孔子は極悪非道の人間として批判された。中国政府は、孔子に対する外国人の尊敬の念を利用したいだけだ。

 では、孔子学院は何を教えるのか。2005年に日本で初めて設置された「立命館孔子学院」のサイトによると、孔子学院とは、《中国政府が「国際的な中国語教育制度の開発・整備、中国文化に対する世界各国の理解の促進」を目標に推進するプロジェクトで、中国語学習者を支援し、世界各国と中国との理解と友好、世界平和と発展を促進することを目指す教育機関》だそうだ。

 だが、ドナルド・トランプ大統領をはじめ、米政府は孔子学院が中国語と中国文化を教えるだけの存在とは考えていない。

 中国政府が孔子学院に予算を投じる理由は、外国にある大学の中で中国に有利なプロパガンダを流したいからだ。簡単にシンパを増やせるし、スパイ候補も発掘できる。

関連ニュース