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北朝鮮軍の女性兵士に「赤ん坊を生き埋め」させた性的虐待 (2/2ページ)

 部隊のそばにある民家で赤ん坊を出産した女性兵士は、出産した事実を隠蔽するために、近所の山に登って穴を掘り、赤ん坊を生き埋めにしてしまった。

 この女性兵士は出産までの間、大きくなるお腹を2本のベルトで縛り付けていた。周囲の人は気づかず、後に妊娠していたことを知り驚愕したという。

 捜査機関では、上官との何らかの接触があったものと見て捜査を進めている。女性兵士に対しては「軍機びん乱」を理由に鑑定除隊(不名誉除隊)の処分が下されるものと、情報筋は見ている。一方で、加害者である上官への処分はさほど期待できないものと思われる。

 (参考記事:ひとりで女性兵士30人を暴行した北朝鮮軍の中隊長

 社会全体の人権意識が希薄で、「性的暴行」という言葉すらない北朝鮮において、女性たちは自分が受けた被害が人権侵害だと気づかずにいる。前述の通り、問題が表面化しても処罰されるのは女性の方だったりもする

 (参考記事:脱北女性、北朝鮮軍隊内の性的暴力を暴露「人権侵害と気づかない」

 北朝鮮では1946年に女性の選挙権、被選挙権の保障、強制結婚の反対、離婚の自由、養育費訴訟権の認定、一夫多妻制の否定などの内容が含まれた「朝鮮男女平等権法についての法令」を発表し、女性政策においては当時として非常に先進的と言われた。

 それから72年。北朝鮮の現実は、法律が謳った理念に全くついていけていない。

デイリーNKジャパン

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