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“生コン界のドン”供給契約を断られ恐喝 「大変なことになりますよ」

 滋賀県警は28日、県内の工場増築工事をめぐり、湖東生コン協同組合(滋賀県東近江市)の加盟業者と契約するよう商社の支店長を脅したとして、恐喝未遂の疑いで、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部の執行委員長、武(たけ)建一容疑者(76)=大阪府池田市=ら3人を逮捕した。

 武容疑者は同支部結成以来、執行委員長としてトップに君臨。セメントメーカーからゼネコンなどに生コンクリートを供給する業界に強い影響力を持ち、「生コン界のドン」とも呼ばれていた。

 他に逮捕されたのは、同支部の副執行委員長、湯川裕司容疑者(45)=京都市山科区=と執行委員、松尾紘輔容疑者(37)=京都市伏見区。県警はこれまで、同容疑で同支部の執行委員ら7人を逮捕。うち3人が今月8日、同罪で起訴された。

 3人の逮捕容疑は昨年3~7月、7人と共謀し、大阪市の商社の男性支店長に、工事で加盟業者と生コンの供給契約を結ぶよう要求。断られたため「大変なことになりますよ」などと複数回、脅迫して契約させようとしたとしている。

 武容疑者は2005年1月、非加盟業者の敷地内に街宣車を止めるなどして加盟を強要したとして、強要未遂容疑などで大阪府警に逮捕された。06年9月には、こうした事件で収容されていた大阪拘置所で、処遇で便宜を図る見返りに刑務官に現金を渡したとして贈賄容疑でも逮捕された。