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札幌市内に滞在していた…地震学者・島村氏が緊急解説「地盤が圧縮されひずみ生じた」 都市部で発生する2次災害に懸念 北海道地震

 6日未明、北海道胆振地方を震源とする最大震度7の地震発生当時、夕刊フジで『警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識』を連載する地震学者で武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏は札幌市内に滞在していた。島村氏は現地の状況と地震発生のメカニズムを緊急解説した。

 島村氏は地震発生時、震源付近から約50キロ離れた札幌市南区のマンションの室内にいた。

 「かなり揺れて目を覚ました。家の中でも物が転倒した。室内は停電し、水道も止まっている。外は信号も止まっている。(島村氏が滞在する)南区ではいまのところ目に見える被害はないようだが、泥炭地で非常に地盤が弱い北三十五条では道路が割れて、縦方向にひびが入ったようだ」

 今回の地震のメカニズムについて「東西方向に地盤が圧縮され、ひずみが生じる動きによる直下型で、日本どこでも起きる種類の地震とみられる」と島村氏。

 「既存の断層が明らかに揺れたわけではないが、非常に浅い震源なので、断層がらみの可能性がある」と指摘、「既存の見える断層だけでなく、堆積物が上にかぶって見えない断層帯の存在が、地震が起きて初めて分かることもある」と改めて強調した。

 島村氏が特に懸念を示すのが都市部で発生する2次災害の影響だ。「北海道全域で火力発電所が止まったのは異常なこと。札幌では震度4から5なので、火力発電所が止まるような震度ではなかったはずだ。大都会が全て停電するのは非常に珍しく、大都会が地震に襲われる痛みを経験することになるのではないか」とみる。

 また今回の地震を、東日本大震災を引き起こした地震の余波と位置づける見解もある。立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学教授は「東北地方太平洋沖地震の北の方の動き残りによるもので、2011年の地震がまだ続いていることを示した」と警鐘を鳴らした。

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