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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】好漁場「大和堆」めぐる運命のいたずら EEZを地球物理学者から見ると… (1/2ページ)

 能登半島のはるか沖に排他的経済水域(EEZ)の境がある。この漁場「大和堆(やまとたい)」周辺海域で海上保安庁は、5月から8月までに北朝鮮の漁船1000隻以上へ退去警告し、360隻あまりに強力な放水を行った。

 魚は平らな深海ではなく、浅くてゴツゴツしたところに集まる習性がある。対馬暖流や湧昇流に乗ってエサになるプランクトンや小魚が集まってきたり、天敵から身を隠す場所があるからだ。

 日本海は最深部が3700メートルもある深海で、中央部にある浅所が大和堆だ。いちばん浅いところは200メートルあまりしかない。深海底から富士山のようにそびえている。それゆえ、魚やイカが集まって、好漁場になっている。

 地球物理学から言えば、大和堆は、日本列島が大陸から分かれたときの大陸の「端切れ」だ。大和堆は日本列島とともに大陸の東の端だったのである。

 約2000万年前にユーラシア大陸の東の端にひび割れが走り、幅が狭い日本海が生まれた。このことによって日本列島が誕生し、その後、日本海がどんどん大きくなっていまの日本列島の位置と形になった。

 2000万年というと随分古いようだが、地球の歴史を1日にたとえれば、わずか6分前に生まれたことになる。ほやほやの歴史しかないのが日本なのである。

 その後、日本列島に人が住み着いて、さらにその後、EEZが設定された。

 こうして、日本海の中央部だが日本から200海里(370キロ)以内だった大和堆が日本のものになったものだ。もし、この端切れが遠ければ、日本の排他的経済水域にはならなかっただろう。

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