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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「残」》「バンカラ」から「スマート」へ 明治大学の変貌 (1/2ページ)

 「申し訳ないけど、あなたは今の明治大学には入れないよ」

 この夏、明大の土屋恵一郎学長にインタビューしたときのこと。OGであることを明かすと、冗談交じりに言われた。今の明大は私が入学した四半世紀前より偏差値が上がり、東大受験生の併願先としても早稲田、慶応大などとともに人気があるのだという。

 確かに近年の明大は何か違うと感じていた。この春、一般入試志願者数が12年連続10万人を超え、国内私大トップクラス。高層ビルになった東京・お茶の水のキャンパスは美しく、男子学生が昔より圧倒的にこざっぱりとしている。おしゃれな女子学生も多い。

 土屋学長は「いまSMART(スマート)っていうらしいね」。予備校などがレベルやカラーごとに大学群をまとめる略称のことで、今の明大は、上智(ソフィア)▽青山▽立教▽東京理科-の4大学と並び称されるのだという。

 「バンカラ」が代名詞だった四半世紀前の明大は「スマート」な印象からはほど遠かった。時代は平成だというのに、キャンパスには政治的な主張を角張った文字で書いた看板がずらりと並び、学生運動の残り香すらあった。

 地方出身の私は当初、「えらいところに来てしまった」と恐ろしさしかなかったが次第に慣れ、2年目には、劇団サークルの男子学生が全裸でキャンパスを練り歩くパフォーマンスを見ても、さほど動じなくなってしまっていた。学問で優秀な学生だけでなく、肝の据わった女子学生も多数輩出したに違いない。