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【一服啓上 島田雅彦】隙を見せず「間」を埋めてくれるのがたばこ… 今は紙巻きと加熱式の“両刀”使い (1/2ページ)

★ゲスト 女装家 ミッツ・マングローブ(下) 

 性の開放が進みジェンダーフリーも当然とされる一方で、たばこを取り巻く環境は閉塞感が増すばかりだ。愛煙家の二人は、この状況をどう思っているのだろうか。

 島田 たばこを吸える場所がどんどんなくなっていますね。

 ミッツ 本当に困る。私にとってたばこは時間稼ぎの道具なんです。生きてることって基本的に間(ま)ばかりで、それを埋めてくれるのがたばこ。実は何も考えずぼーっとしているのに、「私は今、何もしていないわけではない」と対外的に示すために吸うんです。

 島田 一般的にはスマホがそれにとって代わっていますね。あれは手持ち無沙汰の救世主です。

 ミッツ 確かに。でもスマホは何も考えないでいられないので、私にはちょっと違う気がします。

 島田 考えてみると、放心できる場というのも今は限定されますね。その1つが、私は水辺だと思います。水辺に佇んでいれば何もしないでいられる。

 ミッツ 私は小さいころから空想癖や妄想癖があって、周りからすると隙だらけだったと思うんです。宗教に勧誘されることも多かった(笑)。そんな隙を見せないためにもたばこが必要でした。

 島田 たばこでアイデンティティーも保てると。でも今は、それがどこでもすぐにできなくなった。加熱式たばこならまだ何とかなりますが。

 ミッツ だから今や私も紙巻きと加熱式の両刀使いです。

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