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【富坂聰 真・人民日報】相次ぐ断交に窮地の台湾 中国はさらに追い打ちか (1/2ページ)

 前回までの原稿で触れてきたように、台湾の蔡英文政権に対する風当たりは強まっている。

 不満の中心は経済である。

 11年連続で家計の赤字を記録した家庭が、171万世帯もあるというのだから、厳しい目が向けられるのも当然かもしれない。

 典型的に収入の増加が物価の上昇に追いついていかない問題だ。

 そうした台湾に、中国は外交的な包囲網を築いてプレッシャーをかけている。

 8月21日には、中米の国・エルサルバドルが中国と正式に国交を結んだ。そうなれば当然のこと台湾とは断交することとなる。

 蔡総統は、就任間もなく、大統領選挙に勝利したトランプ氏と異例の電話会談を行い、中国を慌てさせたのだった。しかし、ここにきてむしろ蔡総統側が追い詰められているようにも見受けられる。

 いうまでもなくそれは蔡政権下で相次いで中国との外交関係を結び、台湾と断交する国が増え、今回のエルサルバドルで5カ国目となってしまったからだ。

 それも、わずか2年余りの間のことだ。

 順番に並べてみると、2016年12月、西アフリカの島国のサントメ・プリンシペと。続く17年6月には中米のパナマと。そして18年になると、5月に中米ドミニカ共和国、西アフリカのブルキナファソの2カ国が。さらに今回のエルサルバドルとの断交で、台湾と外交関係を持つ国は17カ国にまで減少した。

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