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【国防最前線】防衛費が足りない…イージス・アショア導入で1・5兆円以上 大規模災害も後を絶たず「このままでは自衛隊は破綻」 (1/2ページ)

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 地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」導入について、私は「『イージス・アショア保険』に入るかどうか」という観点で考えるのが適当だと思う。理由は、ミサイル防衛そのものが、国民の「安心」のためという要素が大きいからだ。

 ミサイル防衛だけに力を注いでも、「国の安全」は約束されない。想像力をはるかに超える世界だが、マッハ15以上といわれる弾道ミサイルに、迎撃弾を命中させるということは銃弾に銃弾を当てるよりも難しい。それをやってのけるわけだから、技術の進歩はすさまじいものだ。

 しかし、相手のミサイルが迎撃の想定より高い軌道で打ち上げるロフテッド軌道だったり、弾頭を複数搭載する多弾頭化に成功しているならば、迎撃の信頼性はとたんに低下してしまう側面もある。

 「抑止」とは相手に攻撃をとどまらせることであるが、どれくらいの迎撃あるいは反撃能力を持っているのか分からないことも抑止力だ。そして、何より重要なのは、当たるかどうか分からなくても「国と国民を絶対に守ろう」とする姿勢であろう。

 その意味で、日本は「ミサイル防衛で守ろう」とする意思は明確にしているものの、手の内がバレている。防衛費における必要経費が分かっているため、撃てる弾の数が一目瞭然だ。

 市川文一・前陸上自衛隊武器学校長の、注目すべき試算・分析がある。北朝鮮が弾道ミサイル100発のどれかに10発の核弾頭を載せ、日本に発射した場合、これを確実に無力化するには1発あたり30~45億円といわれる新型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」が300発ほどが必要になるというのだ。

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